三国志 十三の巻 三国志 十三の巻
  極北の星(きょくぼくのほし)

志を継ぐ者の炎は消えず。
曹真を大将軍とする三十万の魏軍の進攻に対し、諸葛亮孔明率いる蜀軍は、迎撃の陣を南鄭に構えた。
先鋒を退け、緒戦を制した蜀軍だったが、長雨に両軍撤退を余儀なくされる。
蜀の存亡を賭け、魏への侵攻に『漢』の旗を掲げる孔明。
長安を死守すべく、魏の運命を背負う司馬懿。
そして、時代を生き抜いた馬超、爰京は、戦いの果てに何を見るのか。
壮大な叙事詩の幕が厳かに降りる。
北方謙三の〈三国志〉堂々の完成。
極北の星 目次
 降雨
 山に抱かれし者
 両雄の地
 敗北はなく勝者も見えず
 日々流れ行く
 遠き五丈原
登場人物
劉備 りゅうび 漢の中山靖王劉勝の子孫。184年関羽、張飛と義兄弟の契りを結び、黄巾討伐に参加。その後、軍師に孔明を迎え蜀漢を建国するが、夷陵の戦いで呉に敗れ、白帝城で病死。
諸葛亮 しょかつりょう 字は公明。“臥竜”と呼ばれ、劉備の軍師として仕える。亡き劉備の志を受け継ぎ、漢王室を中心とした三国の統一を目指す。
関羽 かんう 劉備、張飛と義兄弟になり黄巾討伐を行う。劉備たちが益州の攻略に向かった後、荊州の領地を守るが、樊城攻めの際、呉の裏切りにより戦死。。
張飛 ちょうひ 劉備、関羽の義兄弟。関羽とともに劉備軍を代表する武将。関羽の弔い合戦に荊州へと赴く直前、暗殺される。
趙雲 ちょううん 関羽、張飛と並び称された蜀の将軍。長坂では、幼い劉禅の命を救う。229年、漢中にて病死。
劉禅 りゅうぜん 劉備の息子。劉備の死後、蜀漢の帝となる。
魏延 ぎえん 荊中南部の平定戦より劉備に仕える。生粋の軍人。
姜維 きょうい 魏の校尉だったが、蜀に投降し孔明の側近となる。
王平 おうへい 字は子均。実直で堅実な武人。
曹操 そうそう 黄巾討伐、董卓討伐の後、官渡の戦いにおいて袁紹軍を破り、国の大半を手中にする。魏公まで昇るが、統一をなかばにして死去。
曹叡 そうえい 曹丕の息子。幼い頃から利発で、曹操も孫にあたる彼をこよなく愛した。
曹真 そうしん 字は子丹。魏の大将軍として蜀軍に立ちはだかる。
張合 ちょうこう 魏を代表する武将の一人。街亭では馬謖を敗走させ、長安の危機を救った。
司馬懿 しばい 字は仲達。曹操に仕官する。曹丕とは気が合い、彼の側近となる。
陳羣 ちんぐん 字は長文。曹丕が帝に昇ると、司馬懿とともに彼の側近となる。
孫権 そんけん 孫堅の次男。200年、暗殺された兄・孫策の志を受け継ぐ。
張昭 ちょうしょう 孫堅の時代から仕える孫権配下の重臣。
諸葛瑾 しょかつきん 孔明の兄。文官として孫権に仕える。
陸遜 りくそん 孫権配下の武将。周愉の信頼も厚い。
陵統 りょうとう 父の代より孫気に仕える武将。陸遜とともに亡き周愉の夢を受け継ぐ。
馬超 ばちょう 馬謄の長男。“錦馬超”と呼ばれる勇猛な武人。関中で曹操に敗北し、劉備の配下となるが、簡雍の死後は蜀を離れ、一人の人間として生きることを選ぶ。
馬岱 ばたい 馬超の従弟にあたる。武将として蜀に仕える。
爰京 えんきょう 華佗の弟子として曹操の治療にあたる。曹操の死後は、魏を離れ、旅をしながら各地で医術を施す。

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