三国志 十の巻 三国志 十の巻
  帝座の星(ていざのほし)

関羽雲長死す。
その報は蜀に計り知れぬ衝撃を与えた。
呉の裏切りに対し、自らを責める孔明。
義兄弟を失い、成都へ帰還した劉備と張飛は、苛烈な調練を繰り返し、荊州侵攻、孫権討伐を決意する。
一方、魏王に昇り、帝を脅かす存在となった曹操は、後継を曹丕に譲り、刻々と迫る死に対峙する。
司馬懿とともに魏内の謀反勢力を駆逐する曹丕。
劉備の荊州侵略に備え、蜀へあらゆる謀略を巡らす孫権。
英雄たちの見果てぬ夢が戦を呼ぶ、
北方謙三の〈三国志〉波瀾の第十巻。
帝座の星 目次
 烈火
 冬に舞う蝶
 めぐる帝位
 去り行けど君は
 死に行く者の日々
 遠い明日
登場人物
劉備 りゅうび 漢の中山靖王劉勝の子孫。184年関羽、張飛と義兄弟の契りを結び、黄巾討伐に参加。曹操に敵対し、各地を流浪するが、孫権との連合で赤壁に勝利した後、劉璋を破り益州の主となる。
諸葛亮 しょかつりょう 字は公明。“臥竜”と呼ばれ、劉備の軍師として仕える。
関羽 かんう 劉備、張飛と義兄弟になり黄巾討伐を行う。劉備たちが益州の攻略に向かった後、荊州の領地を守るが、樊城攻めの際、呉の裏切りにより戦死。。
張飛 ちょうひ 劉備、関羽の義兄弟。関羽とともに劉備軍を代表する武将。
趙雲 ちょううん 公孫讃の配下であったが、主君を求めてさすらい、劉備に従うようになる。
麋竺 びじく 徐州の勅使・陶謙の死後、劉備に仕え、生死をともにするようになる。
簡雍 かんよう 劉備の幕僚。おおらかな人柄で多くの人から慕われている。
馬良 ばりょう 孔明も信頼する文官。民政に手腕を発揮する。
董香 とうこう 張飛の妻。男勝りの武術の達人。
陳礼 ちんれい 隆中で孔明の世話をしていたが、その後劉備軍に参加。成長して校尉となる。
曹操 そうそう 黄巾討伐、董卓討伐の後、官渡の戦いにおいて袁紹軍を破り、国の大半を手中にするが、赤壁では孫権・劉備の連合軍に大敗する。
曹丕 そうひ 曹操の息子として弟の曹植と後継を争い、その後後継に指名される。
夏候惇 かこうとん 曹操の武将。呂布との戦いで左目を失う。夏候淵とともに曹操の両腕として活躍。
張遼 ちょうりょう もと呂布の武将。呂布の死後、曹操に仕える。
賈誇 かく 字は文和。張繍に仕えていたが曹操の側近となる。
司馬懿 しばい 字は仲達。曹操に仕官する。曹丕とは気が合い、彼の側近となる。
許楮 きよちよ 曹操の護衛。忠勇無双の武人。
孫権 そんけん 孫堅の次男。200年、暗殺された兄・孫策の志を受け継ぐ。
張昭 ちょうしょう 孫堅の時代から仕える孫権配下の重臣。
諸葛瑾 しょかっきん 孔明の兄。文官として孫権に仕える。
呂蒙 りょもう 字は子明。孫権の配下。
陸遜 りくそん 孫権配下の武将。周愉の信頼も厚い。
孟達 もうたつ 劉備軍の益州侵攻の際、法正らとともに劉備配下となる。
馬超 ばちょう 馬謄の長男。“錦馬超”と呼ばれる勇猛な武人。関中で曹操に敗北し、劉備の配下となる。

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