三国志 九の巻 三国志 九の巻
  軍市の星(ぐんしのほし)

強大な曹操の謀略に敗れ、絶望の剣を抱えた馬超は、五十米道軍の超衛の許に身を寄せる。
劉璋の影に怯える教祖・張魯の言に従い、滞留の礼を尽くすべく成都へと向かう馬超。
その先には、運命の邂逅が彼を待ち受ける。
一方、孫権軍を合肥で破り、益州の劉備を討ちべく漢中の侵略を目論む曹操。
益州に立ち、孔明とともに曹操を迎え撃つ劉備。
そして、関羽は、劉備の北征を援護すべく、荊州の大地にその名を刻む。
北方謙三の〈三国志〉震撼の第九巻。
軍市の星 目次
 たとえ襤褸であろうと
 荊州の空
 新たなる荒野
 漢中争奪
 北へ駈ける夢
 野に降る雪
登場人物
劉備 りゅうび 漢の中山靖王劉勝の子孫。184年関羽、張飛と義兄弟の契りを結び、黄巾討伐に参加。曹操に敵対し、各地を流浪するが、孫権との連合で赤壁に勝利し、荊州に足場を築く。
諸葛亮 しょかつりょう 字は公明。“臥竜”と呼ばれ、劉備の軍師として仕える。
関羽 かんう 劉備、張飛と義兄弟になり黄巾討伐を行う。劉備たちが益州の攻略に向かった後、荊州の領地を守る。
張飛 ちょうひ 劉備、関羽の義兄弟。関羽とともに劉備軍を代表する武将。
趙雲 ちょううん 公孫讃の配下であったが、主君を求めてさすらい、劉備に従うようになる。
麋竺 びじく 徐州の勅使・陶謙の死後、劉備に仕え、生死をともにするようになる。
関平 かんぺい 関羽の養子。成長して将となり、関羽とともに荊州を守る。
馬良 ばりょう 孔明も信頼する文官。民政に手腕を発揮する。
曹操 そうそう 黄巾討伐、董卓討伐の後、官渡の戦いにおいて袁紹軍を破り、国の大半を手中にするが、赤壁では孫権・劉備の連合軍に大敗する。
曹丕 そうひ 曹操の息子として弟の曹植と後継を争う。
夏候惇 かこうとん 曹操の武将。呂布との戦いで左目を失う。夏候淵とともに曹操の両腕として活躍。
張遼 ちょうりょう もと呂布の武将。呂布の死後、曹操に仕える。
賈誇 かく 字は文和。張繍に仕えていたが曹操の側近となる。
司馬懿 しばい 字は仲達。曹操に仕官する。
許楮 きよちよ 曹操の護衛。忠勇無双の武人。
孫権 そんけん 孫堅の次男。200年、暗殺された兄・孫策の志を受け継ぐ。
魯粛 ろしゅく 周愉の推挙により、孫堅の重臣になる。
呂蒙 りょもう 字は子明。孫権の配下。
陸遜 りくそん 孫権配下の武将。周愉の信頼も厚い。
黄忠 こうちゅう 字は漢升。弓を得意とする老将軍。
孟達 もうたつ 劉備軍の益州侵攻の際、法正らとともに劉備配下となる。
張魯 ちょうろ 五斗米道の三代目の教祖として漢中を支配。
張衛 ちょうえい 張魯の弟。五斗米道を指揮。
馬超 ばちょう 馬謄の長男。“錦馬超”と呼ばれる勇猛な武人。

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