三国志 八の巻 三国志 八の巻
  水府の星(すいふのほし)

赤壁の戦いで大勝を収めた周愉は、自ら唱えた天下二分に向け、益州への侵攻を決意する。
孫権と劉備との同盟成立で、その機が訪れたのだ。
だが、周愉に取り憑いた病は、刻々とその体を蝕んでいく。
一方、涼州で勢力を拡大し、関中十部軍を率いて、父と一族を殺した曹操に復習の刃を向ける馬超。
謀略を巡らせ、その馬超を追い詰める曹操。
そして劉備は、孔明とともに、天下三分の実現のためはるかなる益州を目指す。
北方謙三の〈三国志〉激動の第八巻。
水府の星 目次
 野の花
 長江の冬
 乱世再び
 曇天の虹
 新しき道
登場人物
劉備 りゅうび 漢の中山靖王劉勝の子孫。184年関羽、張飛と義兄弟の契りを結び、黄巾討伐に参加。曹操に敵対し、各地を流浪するが、孫権との連合で赤壁に勝利し、荊州に足場を築く。
諸葛亮 しょかつりょう 字は公明。“臥竜”と呼ばれ、劉備の軍師として仕える。
関羽 かんう 劉備、張飛と義兄弟になり黄巾討伐を行う。191年、董卓討伐軍に加わり、華雄を斬って勇名を馳せる。官渡の戦いでは顔料を斬る。
張飛 ちょうひ 劉備、関羽の義兄弟。
趙雲 ちょううん 公孫讃の配下であったが、主君を求めてさすらい、劉備に従うようになる。
麋竺 びじく 徐州の勅使・陶謙の死後、劉備に仕え、生死をともにするようになる。
?統 ほうとう 字は士元。孔明の“臥竜”に対し、“鳳雛”と呼ばれる軍師。
董香 とうこう 張飛の妻。男勝りの武術の達人。
曹操 そうそう 黄巾討伐、董卓討伐の後、196年、献帝を許都に迎え政権を握り、198年、強敵呂布を打ち破る。200年、官渡の戦いにおいて袁紹軍を壊滅状態にし、大勝利を収める。
夏候惇 かこうとん 曹操の武将。呂布との戦いで左目を失う。夏候淵とともに曹操の両腕として活躍。
張遼 ちょうりょう もと呂布の武将。呂布の死後、曹操に仕える。
荀或 じゅんいく はじめは袁紹の手下だったが、曹操の許に身を寄せ参謀として活躍。 
賈誇 かく 字は文和。張繍に仕えていたが曹操の側近となる。
許楮 きよちよ 曹操の護衛。忠勇無双の武人。
孫権 そんけん 孫堅の次男。200年、暗殺された兄・孫策の志を受け継ぐ。
周愉 しゅうゆ 孫策亡き後、孫権とともに天下を目指す。
魯粛 ろしゅく 周愉の推挙により、孫堅の重臣になる。
陸遜 りくそん 孫権配下の武将。周愉の信頼も厚い。
ゆう 山越族の女。常に周愉の身体を気遣う。
伊籍 いせき 劉表の幕客。その後劉備の配下となる。
張魯 ちょうろ 五斗米道の三代目の教祖として漢中を支配。
張衛 ちょうえい 張魯の弟。五斗米道を指揮。
馬謄 ばとう 西涼の太守。董卓討伐の諸侯の一人。
馬超 ばちょう 馬謄の長男。“錦馬超”と呼ばれる勇猛な武人。
劉璋 りゅうしょう 父・劉焉の後を継ぎ、益州を支配している。

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