三国志 六の巻 三国志 六の巻
  陣車の星(じんしゃのほし)

曹操の烏丸へ北伐が成功し、荊州が南征に怯えるなか、
劉備は、新たなる軍師を求めて隆中を訪れる。
諸葛亮孔明――
“臥竜”と呼ばれ静謐の竹林に独りで暮らす青年に、熱く自らの意志を語る劉備。
その邂逅は、動乱の大地に一筋の光を放つ。
周瑜が築き上げた水軍を率い、ついに仇敵・黄祖討伐に向かう孫権。
父を超え、涼州にその武勇を轟かせる馬超。
そして、曹操は三十万の最大軍勢で荊州と劉備を追いつめる。
北方謙三の〈三国志〉第六巻。
陣車の星 目次
 辺境の勇者
 わが名は公明
 天地は掌中にあり
 知謀の渦
 橋上
 揚州目前にあり
登場人物
劉備 りゅうび 漢の中山靖王劉勝の子孫。184年関羽、張飛と義兄弟の契りを結び、黄巾討伐に参加。194年、徐州牧となるが、呂布との戦いに敗れ、曹操を頼るが反旗を翻し、劉表を頼る。軍師を求めて諸葛亮を訪ねる。
諸葛亮 しょかつりょう 字は公明。“臥竜”と呼ばれる軍師。
関羽 かんう 劉備、張飛と義兄弟になり黄巾討伐を行う。191年、董卓討伐軍に加わり、華雄を斬って勇名を馳せる。官渡の戦いでは顔料を斬る。
張飛 ちょうひ 劉備、関羽の義兄弟。
趙雲 ちょううん 公孫讃の配下であったが、主君を求めてさすらい、劉備に従うようになる。
董香 とうこう 張飛の妻。男勝りの武術の達人。
王安 おうあん 徐州の下城外で拾われ、張飛の従者となる。
曹操 そうそう 黄巾討伐、董卓討伐の後、196年、献帝を許都に迎え政権を握り、198年、強敵呂布を打ち破る。200年、官渡の戦いにおいて袁紹軍を壊滅状態にし、大勝利を収める。
夏候惇 かこうとん 曹操の武将。呂布との戦いで左目を失う。

夏候淵

かこうえん 夏候惇の従弟。
荀或 じゅんいく はじめは袁紹の手下だったが、曹操の許に身を寄せ参謀として活躍。 
郭嘉 かくか 曹操がもっとも期待する謀臣。
許楮 きよちよ 曹操の護衛。忠勇無双の武人。
孫権 そんけん 孫堅の次男。200年、暗殺された兄・孫策の志を受け継ぐ。
周愉 しゅうゆ 孫策亡き後、孫権とともに天下を目指す。
魯粛 ろしゅく 周愉の推挙により、孫堅の重臣になる。
袁紹 えんしょう 河北四州を支配していたが、官渡の戦いで曹操に討ち倒され、失意のうちに病死する。
劉表 りゅうひょう 後漢皇族の末裔。荊州剌史をつとめる。192年、孫堅を討ち取る。
黄祖 こうそ 劉表の武将。劉表とともに孫堅を討つ。
蔡i さいぼう 劉表が荊州入りしたときの地元の豪族。劉表の正室、蔡夫人の弟。
伊籍 いせき 劉表の幕客。
徐庶 じょじょ 各地の豪族の食客として放浪する軍師。
張魯 ちょうろ 五斗米道の三代目の教祖として漢中を支配。
張衛 ちょうえい 張魯の弟。五斗米道を指揮。
馬謄 ばとう 西涼の太守。董卓討伐の諸侯の一人。
馬超 ばちょう 馬謄の長男。“錦馬超”と呼ばれる勇猛な武人。

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